肌荒れのときに意識したい2つのこと
①肌のバリア機能を整える
肌は、表皮・真皮・皮下組織の3つの層からなっています。肌荒れを改善するために大切なのが、表皮の外側にある「角層」のバリア機能です。肌の外側から刺激や異物の混入を防ぐだけでなく、内側の乾燥を防いでくれます。具体的には、皮脂膜が水分の蒸散を防ぐことで、バリア機能を保っています。
バリア機能があることで、強い紫外線や汗、花粉などの異物と接しても、肌の内部までダメージを受けないようになっています。この機能を保つには、保湿成分をキープする必要があります。
また、肌をすこやかに保つ食生活も心掛けなければいけません。肌の材料となるたんぱく質を摂取したり、適度な運動で必要な栄養素を体のすみずみまでいきわたらせるようにしてください。
②ターンオーバーを正常化させる
肌は一定のサイクルで生まれ変わっており、このサイクルを「ターンオーバー」といいます。肌は表皮の奥から細胞が生成され、約2週間かけて角層へと押し上げられます。肌のバリア機能を保つ働きをした細胞は、約2週間で剥がれ落ち、新たな細胞へと生まれ変わります。
しかし、食事や食生活が乱れると、ターンオーバーのサイクルが通常よりも長くなることも。古い角層細胞がいつまでも剥がれ落ちなければ、肌の乾燥につながってトラブルを引き起こします。
一方で、サイクルが短いと、肌の保湿力やバリア機能が低下するおそれがあります。寝不足や無理なダイエット、飲酒や喫煙といった行動は肌を悪化させるため、十分に注意が必要です。